●フランケンシュタインが出来るまで

・イギリス「今回はイギリスの小説家メアリー・シェリーによる1818年の小説『フランケンシュタイン』を紹介するぜ。まずは、
“この作品がどのようにして誕生した”か、を説明しよう。」
・メアリー・シェリー「こういうのはハロウィンにやった方が…。」
・イギリス「なんか日本のアニメ?にフランケンシュタインが登場するから?らしいぞ。」
・メアリー「はぁ…。」
・イギリス「じゃ!メアリーちゃんお願い!」

…私は子供の頃から「空想」をするのが大好きでした。
田舎のわびしい場所では、自由に空想で作り上げたものと語り合う事が出来たのです。
その後、「詩人パーシー・ビッシュ・シェリー」と結婚し、虚構に代わって現実が立ち現れるようになりました。

夫は、私の両親…「無政府主義の先駆者と言われる父のウィリアム・ゴドウィン」と「フェミニズムの先駆者と言われる母のメアリ・ウルストンクラフト」の2人に恥じない力を発揮する事を望んでいました。
彼は常に私を励まし、文学的名声を得ることを望んでいました。
しかし、私は何もしなかった…家族の世話があったし、本を読んだり、優れた夫と話をして考えを深めることが、私の「文学的活動」だったからです。

1816年…夫と2人でスイスのレマン湖畔を訪れました。
そこで「詩人ジョージ・ゴードン・バイロン卿」と
隣人同士になったのです。
しばらくして…長雨が続いたので、バイロン卿の別荘に
閉じこもっていました。
「皆で幽霊の話を書こうぜ!?」
そう言いだしたのは、バイロン卿でした。

こうして、バイロン卿と彼の主治医「ジョン・ポリドリ」、そして夫は、幽霊話を書き始めました(夫・シェリーは途中で投げ出してしまったそうな)
私も彼らに負けない物語を作ろうとしましたが…いいアイデアが浮かばず、苦しんでいました。
…そんなある時、私は、夫シェリーとバイロン卿が話し合っているのを黙って聞いていました。
2人は「生命原理の本質」といった話題を取り上げていました。
そして、進化論で有名なチャールズ・ダーウィンの祖父「エラズマス・ダーウィン」の実験についての話に…

―――

「エラズマス博士が細いパスタをガラスケースに保存しておいたところ…何か異常な事が起きて、独りでにパスタが動き出したのだ」

「そんな事で生命が与えられるはずがない」

「だが、死体を蘇らすことは出来るはずで、例えば…学者ルイージ・ガルヴァーニの“電気で死んだカエルの筋肉がけいれんした”ことで発見した“動物電気”がその証拠だったと言えないか」

「あるいは、生命を構成する部分を組み立てれば、生命を与える事も可能ではないだろうか…」

―――

……そんな話をしているうちに、午前2時になり、私達は寝床へ行きました。
その後、私は眠ろうとしましたが、想像力が憑りついて離れず、次々と色々なものの姿を浮かび上がらせました…。

青白い顔をした科学者が、自らの呪われた作業によって作られた「もの」のまえにひざまずいている…
かたわらに亡霊のような姿が横たわり、それが何らかの力で動き出すと、ぎこちない仕草で体を動かす
恐怖に駆られた科学者は、自ら作り上げたおぞましい存在から逃げだした…そして、そのままにしておけば、あの不完全な物体は、生命を持たぬ存在に戻ると考え…眠った
だが、彼は眼を覚まし、ベットのそばにあの恐ろしい存在が立ち、自分を見つめているのに気づく
黄色くよどんだ目…
しかし物思うような眼で私を見つめているのだ!

…っという感じの恐ろしい夢を見ました。
・イギリス「夢かい!」
・メアリー「それがなにか。」
・イギリス「今時、夢オチって…。」
・メアリー「…コメディじゃないです。」

ああ!
私が怯えたものと同じくらい、読者が怯える話を考えられたなら!
その時、素早く楽しい思いつきが頭に浮かんだのです!
「そうだ!私が怖いなら、他の人も怖いはずだ!夢に浮かんだ幻影を書くだけでいいんだ!」
そんなこんなで夫の協力もあって、書き上げたのが『フランケンシュタイン』なのです。

・イギリス「つまり…友人たちの話を聞いて、怖い夢を見て、それらからインスピレーションを得て、出来上がったのが…フランケンシュタインなわけだな。」
・メアリー「皆さんも創作活動の際には、試してみては?」
・日本「フランちゃんでエロ本書こう。」
・アメリカ「フランケンシュタインVSミイラ男の映画作ろう。」
・メアリー「わ、私のフランケンシュタインがぁぁぁぁ…。」
・イギリス「次回は作品の中身を簡単に説明するぜw」