玉藻前(たまものまえ)

玉藻前ことタマちゃんは平安時代の妖怪・伝説。

それでは、日本におけるタマちゃん伝説を紹介します。

タマちゃんは鳥羽上皇に仕える女官だった。

鳥羽上皇は後継者選びをミスって、「保元の乱」という皇位継承をめぐったドンパチ賑やかな内紛を起こしてしまった原因の1人です。

タマちゃんは「かしこい・かわいい」かったので、鳥羽さんに気に入られます。

しかし、鳥羽さんは重い病に倒れます。

朝廷の医師にも原因が分からなかったが…

とある陰陽師がタマちゃんの仕業であると見抜く!

この時の陰陽師は、安倍泰親ともあの有名な安倍晴明などとも言われる。

タマちゃんは陰陽師の呪文で正体がバレる!

何と彼女は九尾の狐だったのだーッ!

正体がバレた玉ちゃんは脱走!そのまま行方不明に!

その後、現在の栃木県那須郡周辺で女性をさらう事件が勃発。

騙された事に気づいた鳥羽さんは討伐軍を出撃させる。

そこに姿を現した九尾のタマちゃん!

討伐軍は彼女の術により、大損害を受ける!

そこで、討伐軍は弓のトレーニングを開始!

将兵たちは、犬の尾を狐に見立てた犬追物で騎射を訓練した。

犬追物とは、騎射で犬を射抜く弓術の1つだよ。

相撲の決め手のように、打ち方や命中した場所によって、いくつもの技が存在したそうな。


そんなわけで討伐軍は再び、出撃!

何やかんやで、彼女を追い詰める!

そこで玉ちゃんは討伐軍の将軍の1人の夢の中に現れ、許しを願った!

が、ダメ!

そして、弓の射撃と長刀の斬撃を受け、亡くなる。

ところがである!

その直後、玉ちゃんは巨大な毒石に変化し、近づく人間や動物等の命を奪ったという!

それが、現在の栃木県那須町にある溶岩「殺生石」と言われています。

今も有毒なガスがシューシュー!観光の際はご注意を…

そんなこんなで、この殺生石は鳥羽上皇の死後も存在し、周囲の村人たちを恐れさせた。

その後…南北朝時代(14世紀頃)、玄翁という和尚が殺生石を破壊し、破壊されたドラゴンボールのように石は各地へ飛散したそうな…


玉藻前の伝説・物語は他にも色んなバージョンが存在する。

1805年に高井蘭山が書いた読本(小説みてぇなもん)絵本三国妖婦伝』では、古代中国の国「殷」の悪女「妲己」も玉藻前なんや!ということになっている。 

インド伝説の王様「斑足王(はんそくおう)」の夫人だったんや!という伝説もある。

タマちゃんは、ほとんどの伝説・作品で「悪女」として描かれている…Fateシリーズはそうでも…ないような…。



タマちゃん伝説モデルは、鳥羽上皇に寵愛された「藤原得子」とされているよ。

鳥羽さんの寵愛を受け、自分が産んだ子供(後の近衛天皇)を崇徳天皇の皇太子としたことで、権力を握った。

何やかんやで、その後も皇室などにおいて強い影響力を持つ。

彼女にとっての政敵も何人か失脚している…得子ちゃんがどこまで関わっているかは分からないけどね…。

あまりにも影響力が強いので、「こいつ保元・平治の乱の原因になったんじゃね?」という批判もあるよ。

そういう「悪女」的な側面から、タマちゃんのモデルになったそうな…。

どんな組織にも言えることかもしれないけど…権力を維持するためには、周りから「悪く見られる」ようなこともしなくちゃいけないだろうし…

得子ちゃんも「ただの悪女」というわけではなさそうですね。


キャス狐

 

こんなカワイイ子が悪女だなんて!
女性差別はんたーい!