▶スカサハ(スカアハ)

さて、今回は「スカサハ」を紹介します

スカサハ(スカアハ)はケルト神話の英雄クー・フーリンの師匠

ゲームでは、「女神転生シリーズ」や「FF14」などに登場しています

最近では、何と言っても「Fateシリーズ」のスカサハが人気ですね


●アルスター物語群 

彼女はアイルランド神話の中の「アルスター物語群」に登場する

影の国(Dún Scáith)という世界の王女または女神らしい

ちなみに、スコットランドのスカイ島にある「Dunscaith」という城でクー・フーリンを訓練した伝説があり、今でもそこは城跡が残っている

つまり、スカサハの聖地ですね!

夏休みはスコットランドに行こう!あーでも、日本からイギリスまで、直行便でも12時間ぐらいかかるらしいし…飛行機代も高いし、食費とかホテル代も考えると…やっぱ行かないで!


●修行開始

お次は、クー・フーリンがスカサハの下で修業をするお話…

ある時、エリンの国の騎士「クー・フーリン」と、彼の仲間の「フェルディア(フェル・ディアド)」は影の国へ向かい、スカサハの下で修業することに

フェルディアはクーちゃんと兄弟弟子関係にあった…年下のクーちゃんをフェルディアは、召使いの様に扱ったけど…

2人はとても仲良しで、食べるのも寝るのも一緒で、常に行動を共にしていた

…なんか、もう、そういう関係なんじゃね?

そんな仲良しな2人だったけど、ちょっとした失敗をすることもあったよ


ある時…フェルディアたちは、スカサハの給仕係の家に泊まることになったのだが…

フェルディアは給仕係に、外へ放り出されてしまう!

これに怒ったクーちゃんは、その給仕係を殺害!

今なら余裕で破門どころか、刑務所行きだけど、特にスカサハからのお咎めもなく、修業続行

哀れ給仕係!


●不倫

色々あって、なんとクーちゃんは、スカサハの娘ウアタハと不倫!

これも特にお咎めなく、修業続行

クーが力の加減を間違えて、ウアタハちゃんの指を粉砕しちゃった事もあったが…ともかく2人は結ばれる

その後、影の国ではスカサハと「女戦士オイフェ」が対立

クーがそのオイフェを一騎討ちで倒す

クーはオイフェの命を助ける代わりに…「スカサハと敵対しないこと」、「自分の子を産ませる」するのを認めさせた

そう!クーはウアタハがいるのにも関わらず、ほとんど強制的にオイフェを妊娠させたのである!


・ランスロット「なんという卑劣な男だ!」

・アーサー王「・・・・・。」


●息子との戦い

修業を終えたクーちゃんは、身重のオイフェを残して帰国する事を決めた

ある伝言をオイフェに残して…


・クーフーリン「生まれてくる子供に“父親である俺を探すよう”に伝えろ。」

・オイフェ「またわけの分からんことを…でも好き♥」

・スカサハ「もうやだこのケルト。」


さらに、生まれてくる子供に対し…

1「進む道を変えてはならない」

2「誰にも名乗ってはならない」

3「いかなる挑戦にも応えねばならない」

という「ゲッシュ」を与えた

ゲッシュというのは、アイルランド神話などにおける、特定個人の制約・誓い・義務・禁忌のこと

守れば神の祝福、破ると悪いことが起きる…といった具合で…

同じく、アイルランド神話の登場人物である「ディルムッド・オディナ」は、このゲッシュのせいで主人の妻を寝取るはめになっている

クー・フーリンも後に、ゲッシュのせいでヤバい事になっています


「変な設定だね、わけがわからないよ」と思うかもしれないけど…現代のアニメ・ゲームにも変な設定とかあるし…お互い様ということで…

それこそFateだって「偉人や神様が現世によみがえり、コップを奪い合って戦いを繰り広げる一大イベント聖杯戦争をする」とか…わけがわからないよ


成長したオイフェとクーちゃんの息子「コンラ」は、スカサハの所で修業をすることに

果たして、コンラを修業するスカサハの心境はどのようなものだったのか…かつての弟子を倒す、または倒されるかも知れない子供を、なぜ育てたのか…

それはさておき!

強くなったコンラは、父の約束通り、クーちゃんのいるアルスター王国へ向かう

そして、アルスターの人々が集まる前で、「鳥を放して、撃ち落として、蘇らす」という謎の芸当を披露した!

これを見たアルスターの王様「コンホヴァル」は、「この子ヤバい!王国を滅ぼすかも!」と思い、コンラを追い返すことを決めた

何人かの戦士がコンラに挑んだが…ダメだったので…ついにクー・フーリンが登場!

そこへ、クーちゃんの妻「エメル(エウェル)」が、止めに入った!彼女はクーちゃんに、「その子供は貴方の息子なのよ!?」と伝えた!(なぜ知っていたかは不明!)

だが、クーちゃんは「たとえ息子でも、アルスターの誇りの為に彼を倒す」とエメルに伝え、親子対決開始!


2人は剣で戦い!組み打ちを始め!海でお互いを溺れさせようとした!

そして、戦いはコンラ有利に!

だが、クーちゃんは、スカサハ師匠からもらった槍「ゲイ・ボルグ」でコンラを騙し討ちしたのだった!

こうして…奇妙な親子対決は終わった…

ぶっちゃけ、クー・フーリンは何がしたかったんですかね?


●ヤンデレ化

…えーこのまま終わるのはアレなので…ちょっとした余談を…

19世紀はスコットランドの作品『女王スカァアの笑い』によると…

「スカサハは、クーちゃんの事が大好き♥」であった…というかヤンデレであった

1 クーちゃんが侍女に小言を言っただけで、その侍女を殺す

2 クーちゃんが数人の捕虜をながめていただけで、その捕虜を剣で刺殺し、血の滴ったその刃を「愛の花」としてプレゼントする

3 クーちゃんが「イテーン」という女性の事が好きだと知った時は、「どうやって、その女殺そうかなぁ~」と考える


…っとまあ、かなりのクレイジーサイコであった

まあ…この作品は19世紀頃のものなので、「後付け設定」みたいなところはあるだろうけど…

「恋は盲目」、「不倫騒動」、「ヤンデレ属性」みたいな男女関係における「価値観」みたいなものは…今も昔もあまり変わってないのかもしれませんね

皆もアニメキャラばっかり見てないで「本物の燃え上がる恋」してみませんかー!?


・日本「結局、その、ケルトの人達は何を伝えたいんですか?」

・アイルランド「罪なき神の人間の贖罪の象徴。」

・日本「わけがわからないよ。」

・フランス「まあ…アレだ…“荒々しくも最期は悲劇的に終わる”クーフーリンのお話は今の今の小説やら映画やらアニメやらに通じるところはあると思うぞ。」

・日本「確かに修行をして強くなったり、強いアイテム貰ったり、何かやたら女性にモテたり、変な設定・ルールがあったり、クライマックスでピンチになったり、というのは日本の漫画でもよくあることですねぇ…。」

・アイルランド「クーフーリンという1人の罪が民族の玄関に運命をもたらす。」

・日本「いや、その…わけが分からないんですけど…。」




スカサハ2
ちなみに、スカサハ師匠にはクーフーリンの愛人説があるよ♥