哪吒(なた)

今回は道教の少年神「哪吒(なた)」を紹介するよ。
中国仏教やヒンドゥー教の民話・説話の登場人物でもあるよ。

1 元ネタはインド

ナタちゃんの元ネタはインド。
元々は「ナラクーバラ」というインド神話の下級神だったが・・・。
仏教の主護神として中国に伝えられ、さらに道教に取り入れられて哪吒となった。
時が経ち、仏教では那吒は忘れ去られてしまう。
しかし、道教では民間説話に取り入れられて人気があった。
遂にはインドの神である事は忘れられて、すっかり道教の神になってしまう。
食べ物でいうラーメンみたいなものだよ。
元となる麺料理は中国のだったけど、そこからアレンジされて、今じゃすっかり日本料理だしね。

2 西遊記

中国の小説『西遊記』にも登場。
唐代初期の武将「李靖」と毘沙門天をミックスさせたキャラ「托塔李天王(たくとうりてんのう)」の息子として活躍。
ナタちゃんは生後3日目にして…
湯浴みの途中に全裸のまま海中に飛び込み、
竜王の宮殿に行き、
龍の背筋を引きぬいて帯ヒモにしようした元気いっぱいの子供であった。
パパの李天王は「なにこの子、怖い」と思い、殺そうとする。
これに激怒したナタちゃんは自ら体を切って、肉を母に、骨を父に返上して死んでしまう。
「初登場から即死亡!」という怒涛の展開!
まあ、魂だけで生きてるんですけどねー!
怒りにまかせて自殺したナタちゃんだったが、何か納得がいかなかったようで、極楽浄土に突撃。
お釈迦様に助けを求め、蘇生してもらう。
蘇生したナタちゃんは、色んな道具を使って妖魔をぶっ倒すよ。
▶円環状のぶん投げる武器(乾坤圏)
▶魔力を秘めた便利な布(混天綾)
▶火が出る槍、相手は死ぬ(火尖鎗)
▶2個の車輪で、火と風を放ちながら空を飛ぶ乗り物(風火二輪)
などなど
だが彼は父への復讐を忘れてはいなかった!
「なにこの子、怖い」と思った李天王は、お釈迦様に助けを求めた。
釈迦は「なにこの親子、メンドクサイ」と思いながら、2人を和解させた。
ピリピリした親子関係だったけど、李天王は釈迦から復讐心を抑える道具を貰ったりして、何とかなったよ

その後、天界で暴れていた孫悟空を、父と部下と一緒に討伐しようとしたけど、返り討ちにあっちゃうよ。
色んな武器を持ってるナタちゃんも、悟空よりは弱いみたいだね。 
まあ、悟空は超サイヤ人ゴットになれるもんね、仕方ないね。
そんなこんなで、悟空が三蔵法師に従うようになってからは、天帝の部下として2人を見守るよ。

悟空と魔王「独角じ大王」との戦いでは、援軍として参戦。
ところが、独角じは「相手の武器を奪い取ることのできる白く光る輪」金剛琢(こんごうたく)を所持していた!
これによって悟空の如意棒も、ナタちゃんの何か色んな武器を奪われてしまう。
もう終わりだ!
そこへ現れたのが、釈迦如来ことお釈迦様。
大ピンチな悟空たちに、釈迦は「太上老君(たいじょうろうくん)を頼れ」という助言を悟空にしたよ!
「助言じゃなくて倒してくれよ…」と愚痴をこぼしながら、太上老君に会いに行く悟空。
太上老君というのは「ぼくのかんがえた最強の仙人」で、道教の神。
この仙人に事情を話す悟空…すると意外な事実が判明。
なんと独角じ大王の正体は、下界へ逃げ出した太上老君の乗り物である「青牛」だったのだ!
こうして「ウチの牛がどうもすいません」的な感じで太上さんが独角を連れて帰り、戦いは終わったのである・・・。